実用化されたばかりのmRNAワクチンとは
このワクチンは、mRNAというウイルス遺伝子の設計図を投与し、自分の細胞に作らせることで免疫抗体が獲得できるという効果を狙ったワクチンだ。この技術は近年実用化されたばかりで、人へ使われるのは初めてのことだ。
安全性や有効性を確かめるため、通常ワクチンの実用化には10年かかるが、世界的な流行を受けて各国政府が緊急承認したため、たった1年ほどの短い期間しか治験が行われていないまま接種が開始されてしまったのだ。
ある意味、まだ「治験中」ということになり、製薬会社による世界的な人体実験に参加させられていると言っても過言ではない。
mRNAワクチンの危険性
mRNAワクチンは遺伝子ワクチンという部類に入るが、遺伝子ワクチン自体は20年以上前から研究されている。
開発された当初は、重大な副作用として、投与された遺伝子が白血病を発生させるなどの事例が多数報告されていた。mRNAワクチンに関しても、同じ遺伝子ワクチンである以上、その危険性が一切ないとは言い切れない。
ごく少数だが、ワクチン接種によりアナフィラキシーや血栓症等によって死亡した例も報告されており、従来のワクチンよりも高い死亡率となっている。
まだわかっていない長期的影響
mRNAワクチン等の遺伝子ワクチンは、人工的に作った遺伝子情報を体に取り込むことから、遺伝子を操作するワクチンといっても過言ではなく、遺伝子に不可逆的な損傷を与える可能性も指摘されている。
ワクチンには自己免疫疾患を引き起こすリスクもあるが、短期間の治験ではそのリスクを評価できない。
ワクチンの専門家の中には、安全性が確認されるまで自分や家族は接種しないという方もいる。
まだ接種が開始されてから1年ほどしか経過しておらず、長期的影響を調査したデータなど存在しない。5年先、10年先にどのような悪影響が起こるのかはまだ誰にもわからないのだ。
ワクチンの効果は6ヶ月しか持続しない
ファイザー社やモデルナ社のmRNAワクチンには高い有効性が示されている。確かに、ワクチンの接種が進むにつれて重症化率や死亡率が低下していることから、一定の効果があることは事実だ。
ただし、接種後6ヶ月経過時の抗体の量が減少していることから、効果は6ヶ月程度しか持続しないと見られている。
ワクチンを接種したからといって、永久的に効果が持続するわけではないのだ。
たった6ヶ月の予防効果ために、リスクを冒してまで接種する価値があるかどうかは考える必要があるだろう。
新型コロナウイルスのワクチンは接種すべきなのか
ここまでワクチンのリスクについて述べてきたが、新型コロナウイルスの感染にリスクがあるのも事実だ。次のデータを見てもらいたい。
これらのデータから、重症化率や死亡率が高くなる60代以降の方は接種すべきだと考えられる。長期的影響によるデメリットが少なく、感染や重症化を防ぐメリットの方が上回るからだ。
逆に、30代以下の方が接種するメリットはほとんどなく、まだわかっていない長期的影響によるリスクだけが残ることになる。
40代・50代の方は、基礎疾患がある方や重症化が心配な方は接種するなど、状況や個人の考え方によってケースバイケースで対応するのがベストだと考えられる。
ちなみに、私は30代以下なのでmRNAワクチンを接種するつもりはないが、国産の不活化ワクチンが2022年に実用化予定ということなので、その時に接種を検討することにしている。